TOPICS ARCHIVE
2023年
【師走の二十四節気】
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大雪 12月7日(2023年)
寒さが厳しく、雪も多くなる頃。動物たちは冬眠に入る。「すす払い」をする13日は、「正月事始」に。写真は、角川庭園の飛び石伝いの藪椿。
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冬至 12月22日(2023年)
1年で最も夜が長い日。これからまた日が伸びるので、「一陽来復」とも言われる。写真は小石川後楽園の山茶花。
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【12月のCAFÉ】
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銀座7丁目の「NOTES BY YAMAHA」
銀座ヤマハビル2階のカフェラウンジ。3年前リニューアルしたということで、音楽を聴きながら、音楽の本を読みながら、ヤマハならではの音楽カルチャーから発想したラウンジフード&ドリンクメニュー が楽しめる。写真はショパンが好きだったアルザス地方のピザ「タルト・フランベ」と、林檎とパセリのサラダ。TEL:03-3573-3290
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【12月の
RESTAURANT】
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白山の「Ilpozzo HORII」(イルポッツオ ホリイ)
都営三田線白山駅より3分の、隠れ家的レストラン。店構えは酒蔵の扉を使った和の雰囲気だが、店内はテーブル席と、カウンターに、スタイリッシュなキッチンと大人感。料理は、イタリアンやフレンチのベースに、和を融合した味で、シェフのアイデアと心配りが感じられる。季節のおすすめ料理5品で4000円がお得だ。TEL:03-3815-0036
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【12月のCINÉMA】
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「おしょりん」
福井県に眼鏡産業を根付かせた実在の兄弟・増永五左衛門(小泉幸太郎)と幸八(森崎ウィン)、二人を支えた五左衛門の妻・むめ(北乃きい)を描く。監督は児玉宜久。原作は藤岡陽子。「おしょりん」とは田畑を覆う雪が凍った状態を指し、好きなところへまっすぐ行けるという意味。 眼鏡の鯖江といわれるまでの挑戦と情熱と愛の物語。11月3日公開。
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[12月のBOOKS]
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『シェニール織とか黄肉のメロンとか』江國香織著 角川春樹事務所
作家の民子、自由人の理枝、主婦の早希というかつての「3人娘」も、50代。母親達は80代。3人と、彼女達をとりまく人々のわくわくするけれど、もう若くはない切実な日常が細やかに描かれている。シェニール織や黄肉のメロンは3人娘の頃、興味を持ったものたちのこと。江國香織ならではの〝心が躍る〟長編小説。2023年9月18日刊 1700円
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『三度目の恋』川上弘美著 中公文庫
結婚したのは、すべての女を虜にする魅力的な男、ナーちゃん。その一方、莉子はむかしむかしの世に旅に出るようになる。あるときは江戸吉原の遊女、さらには遙か昔、平安の時代の女房として、さまざまな愛を知る。『伊勢物語』をモチーフに、夢とうつつ、むかしと今のあわいをたゆたい、恋愛の深淵をのぞく傑作長編。2023年09月22日刊 860円
【霜月の二十四節気】
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立冬 11月8日(2023年)
冬の気配が日々感じられる頃。暖かな小春日和と冷たい時雨の降る日を繰り返しながら、徐々に冬らしくなってくる。。写真は、日暮里・本行寺のツワブキ。
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小雪 11月22日(2023年)
寒さもまだ厳しくなく、雪もそれほど多くない頃。冷たい北風が木の葉を落とし始める。写真は、目白庭園のカンツバキ。
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【11月の
RESTAURANT】
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軽井沢の森の中のレストラン「鼓動(こどう)」
その名の通り、森の「鼓動」が聞ける豊かな自然に囲まれたイタリアンレストラン。ジャムの沢屋バイパス店の奥の森の中の静かな2階建てで、個室もあり。隣接するジャム専門店「沢屋」のジャムをアクセントにしたメニューが揃い、パン&ジャム好きの方にはたまらない。ランチからディナー、ハウスウェディングまで利用できる。TEL:0267-46-5510
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【11月のCAFÉ】
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神宮外苑いちょう並木を望む「キハチ青山本店」
若い頃は手の届かないお店と思って、あこがれていただけのカフェ&レストラン。テーマは「上質な美味しさ」とか。銀杏が金色に色づく頃にはいつも満席だった。これから外苑の再開発が進む中では、銀杏並木もこのカフェも、どう変わっていくのか。間に合ううちにと、気楽なテラス席で初めてお茶してみた。TEL:03-5785-3641
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[11月のBOOKS]
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『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』 坂本龍一著 新潮社
世界的音楽家の最後の言葉。「命が尽きるその瞬間まで、新たな曲を作りたい」。自らに残された時間を悟り、創作を支える哲学、国境を越えた活動、ガンと共に生きることについて真摯に語る。『音楽は自由にする』を継ぐ、自伝第二弾。鈴木正文氏による書き下ろし原稿。カバー裏にも坂本氏の遺影の載る装丁も素晴らしい。2023年6月20日刊 1900円
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『リラの花咲くけものみち』藤岡陽子著 光文社
幼い頃に母を亡くし、父が再婚した継母とうまくいかず不登校になった岸本聡里。愛犬だけが支えだったが、祖母に引き取られペットと暮らすうちに獣医師を志す。北農大学獣医学類に入学し、学業やアルバイトに奮闘。伴侶動物の専門医を目指すが、馬や牛など経済動物の医師のあり方を目の当たりにし、考えさせられる。2023年7月30日刊 1700円
【神無月の二十四節気】
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寒露 10月8日(2023年)
「寒露」とは、草花に降りる冷たい露のこと。もうすぐ山野では紅葉が始まり、秋の草花も見頃に。写真は目白庭園のタマスダレ。
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霜降 10月24日(2023年)
今までより寒さが増し、露が凍って霜に変わり始める頃のこと。写真は、角川庭園の茶の花。がくは緑色で4~5枚、花弁は白色で6~7枚。
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【10月の
RESTAURANT】
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東御市の「ヴィラデストガーデンファーム&ワイナリー」
軽井沢から車で1時間。エッセイストで画家の玉村豊男さんがオーナーを務めるワイナリー農園とレストラン。もう3回目のご紹介だが、ワインとともに、採れたばかりの新鮮な地元食材を使ったフレンチ料理が楽しめる。葡萄畑や北アルプスを望めるナチュラルガーデンの散歩も欠かせない。一度は行きたいお勧めのレストラン。TEL:0268-63-7373
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【10月のCINÉMA】
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「こんにちは、母さん」
山田洋次×吉永小百合×大泉洋。最高峰の監督・キャストで贈る「母と息子」の新たな出発の物語。東京下町を舞台に、変わりゆく令和の時代の、母親と息子、彼らを取り巻く人々が織り成す人間模様が描かれる。久々に会った母親は生き生きと活動し、恋愛までしているようでびっくりする息子。息子役の大泉洋が好演している。9月1日公開。
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[10月のBOOKS]
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『小説小野小町 百夜(ももよ)』 高樹のぶ子 著 日本経済新聞出版
2020年刊行の『小説伊勢物語 業平』に次いで、平安時代の「六歌仙」のひとり、優れた歌の才に加えて、絶世の美女としても数々の伝説が残る小野小町の一代記。前編は「花の色は」、後編は「和が身世にふる」。実作と伝わる和歌を拠り所に謎多き生涯を小説に紡ぎ、この女性歌人を数多の小町伝説から放き放つ。興味深い。2023年5月18日刊 2200円
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『家族じまい』桜木紫乃 著 集英社文庫
第15回中央公論文芸賞受賞作。「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。両親の老いに直面して戸惑う姉妹と、それぞれの家族。「親の老い」と「自分たち夫婦の老い」を、その“思い”や生き方を通して描いた長編小説。家族であっても、「家族じまい」があってもいいんじゃないかと問う。2023年6月20日刊 680円
【長月の二十四節気】
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白露 9月8日(2023年)
大気が冷えてきて露を結ぶころ。残暑厳しい頃だが、花や樹はもう秋を告げている。写真は、角川庭園の蹲(つくばい)を彩る秋海棠。
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秋分 9月23日(2023年)
この日は、昼夜の長さがほぼ同じになる。しだいに日が短くなり、秋が深まってくる頃。写真は、井の頭公園に咲く彼岸花。
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【9月のCAFÉ】
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「ハリオカフェ安東美術館店」
耐熱ガラスメーカー「HARIO」が、「軽井沢安東美術館」に併設してオープンしたおしゃれなカフェ。HARIOの器具でいれたコーヒーや紅茶に加え、セットメニューとしてチョコレートケーキやバゲットホットサンドなども。店内ではコーヒー、ティー器具や同店限定のガラスアクセサリーも展示販売。カフェだけの利用もできる。TEL:0267-46-8066
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【9月の
RESTAURANT】
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中軽井沢の「せきれい橋川上庵」
旧軽の店も人気だが、「ハルニレテラス」内の店も、いつも行列。近くを流れる湯川のせせらぎをBGMに、信州蕎麦が味わえるのが魅力。ランチの「季節の五菜盛りと蕎麦のセット」は、すくい豆腐、根菜のきんぴら、地鶏の叩き、野菜てんぷら、サーモンの南蛮漬けとせいろ蕎麦で、お得かも。もちろん天せいろも自慢の一品。TEL:0267-31-0266
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[9月のBOOKS]
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『汝、星のごとく』 凪良ゆう 著 講談社
『流浪の月』に続く、2023年度本屋大賞受賞作。瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。 ともに心に孤独を抱えた二人は惹かれ合う。卒業後、暁海は島に残り会社勤め、櫂は上京し漫画本づくりで時流に乗る。すれ違い、成長していく二人の切ない愛の物語。2022年8月2日 1600円
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『日暮れのあと』小池真理子 著 文藝春秋
小池真理子の最新作。表題の『日暮れのあと』は、老いを感じつつ山裾の町で暮らす絵本作家のもとに、ある日やってきた植木屋の青年。彼が結婚を望む恋人は、還暦を過ぎた現役の風俗嬢だった。人生の日暮れにさしかかった男女の哀歓をしみじみ綴る7つの傑作短編集。過ぎてみれば全部どうってことなかったと帯文に。2023年6月10日刊 1650円
【葉月の二十四節気】
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立秋 8月8日(2023年)
暦のうえではやっと秋。これ以降は残暑に。写真は大田黒公園近くのルリマツリ(プルンバゴ)。花期が長く、花径2~3㎝程度の花を多数、手毬状に咲かせる。
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処暑 8月23日(2023年)
そろそろ暑さがおさまってくるころ。蝉にかわる夜の虫の声に、秋の気配が漂う。写真は、図書館近くでみかけたカッコウアザミ。涼感が増す。
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【8月のCAFÉ】
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カフェサロン&バー「ARG」(アーグ)
吉祥寺駅と井の頭公園の間にある、クラシカルな装いの一軒家。住宅街に溶け込んで見逃し勝ち。エントランスをくぐると、街の喧騒とは無縁。店内はテーブル席とカウンター、気持よさそうなテラス席も。お茶はロス発の最高級オーガニックティーブランド《ART OF TEA》で、私のお気に入り。夜はバーになる。4年前にオープン。TEL:0422-41-6650
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【8月のCINÉMA】
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第76回カンヌ国際映画祭で脚本賞とクィア・パルム賞を受賞の「怪物」
「万引き家族」の是枝裕和が監督を務め、脚本は坂元裕二、音楽は故・坂本龍一がタッグを組んだサスペンス。けんかをした子供たちの食い違う主張をきっかけに、社会やメディアを巻き込む騒動が起こる。「怪物」とは、はたして教師か、親達か、子供達をさすのか。安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、田中裕子などが力演。6月2日公開。
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[8月のBOOKS]
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『ぼんぼん彩句』 宮部みゆき 著 角川書店
社会派からホラー、SFに至るまで、あらゆるジャンルに足跡を残してきた宮部文学の新たなる挑戦。作者とほぼ同年代の友人達が詠んだ俳句を、作者が短編小説にしたという新しい試み。12編が収録されている。「俳句というお題に取り組むのが、ものすごく刺激になった」という。作者自身の俳句ならもっと面白かったかも。2023年4月19日刊 1800円
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『俳句とあそぶ法』 江國滋 著 中公文庫
「ちょっと俳句をかじっただけの素人」と自称する著者が、先人の句に異を唱え、専門俳人たちの常識も容赦なく断罪。一方、初心者に対しては、「俳句は遊びだからこそ厳格なルールに従うべきである」と掲げ、皮肉やユーモアを交えて江國流俳句の楽しみ方を実践的に説いてゆく。画期的な俳句指南の書、待望の文庫化。2023年4月25日刊 900円
【文月の二十四節気】
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小暑 7月7日 (2023年)
梅雨が明けて本格的に夏になる頃。写真は、日比谷公園のノウゼンカズラ。橙色あるいは赤色の大きな美しい花をつけ、気根を出して樹木や壁などに付着してつるを伸ばす。
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大暑 7月23日(2023年)
もっとも暑い真夏の頃。早めに夏休みのプランニングを。写真は、小石川後楽園の蓮池の蓮の花。午後になると花が閉じる。
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【7月のCAFÉ】
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森鴎外記念館併設の「モリキネカフェ」
沙羅の木や「三人冗語の石」など鴎外ゆかりの庭園を眺めながら、ランチやお茶を楽しむことができる。ランチでは、ドイツ風のモリキネプレート(プレッツェルにソーセージ、コンビーフ、ザワークラフト、ピクルス、ヨーグルト)はおすすめ(写真)。飲みもの付きで1000円。他にモリキネサンド、モリキネデザートも。TEL: 03-3824-5511
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【7月のCINÉMA】
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「銀河鉄道の父」
第158回直木賞受賞の門井慶喜の小説の映画化。息子の宮沢賢治(菅田将暉)を支えた父・政次郎(役所広司)の父性愛に感動。ほかに森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯らが出演。監督は成島出。家業の質屋を顧みない賢治は、農業、人造宝石、宗教などに没頭するが、童話や物語に目覚め、父の励ましも叶わず早逝する。最近一押しの作品。5月5日公開。
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[7月のBOOKS]
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『無人島のふたり』120日以上生きなくちゃ日記 山本文緒著 新潮社
「ある日突然がんと診断され、夫と無人島に流されてしまったかのような日々が始まった」と帯文に。2021年4月、突然膵臓がん、ステージ4bと診断され、余命宣告を受けた作家が、それでも書くことを手放さず、10月に58歳で亡くなるまでを綴った日記。情に流されず、克明に記された闘病の現実に、強く胸打たれる。2022年10月20日刊 1500円
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『くもをさがす』 西加奈子著 河出書房新社
2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。日帰りの両乳房切除手術の実態はじめ、カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思い。誰もが心を揺さぶられる傑作。2023年4月30日刊 1400円
【水無月の二十四節気】
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芒種 6月6日 (2023年)
本格的な夏をひかえて、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃のこと。これから雨の日が多くなる。写真は、ニコライ堂花壇を彩るユリの花。
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夏至 6月21日(2023年)
一年で最も昼が長い日。梅雨の合間にのぞく日射しも夏らしくなってなってくる。写真は、善福寺公園上の池沿いに元気に咲く立葵。
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【6月のCAFÉ】
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「マリアージュ フレール」新宿店
1854年、パリ創業のフランス流紅茶専門店。世界35か国の600種類の銘茶、フレーバードティー、オリジナルブレンドやオリジナル茶器、お茶を使った スイーツなども。本店は銀座だが、新宿伊勢丹裏の新宿店も親しまれ、2階には「サロン・ド・テ」も。写真は、ダージリンティーに、スイーツは「タルトレット・オ・テ・抹茶」。TEL:03-5367-1854
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【6月の
RESTAURANT】
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御茶ノ水の「小川軒」
JR御茶ノ水駅から徒歩15分、1階が店舗とカフェ、地下がレストランに。1905年、汐留で開業されたレストランが始まり。現在もビーフシチューやハンバーグなど当時の味を受け継ぎながらの洋食と、洋菓子販売を。ロングセラーの「レイズンウィッチ」は、洋酒に漬け込んだレーズンと、特製クリームをクッキーにサンドしたお菓子。TEL:03-5802-5420
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[6月のBOOKS]
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『パリの空の下で、息子とぼくの3000日』 辻仁成著 マガジンハウス
「ぼくが離婚をしたのは息子が10歳になったばかりの年だった。シングルファザーになったあの日から、ぼくは父であり、母であった。」という辻自身の、息子が小学生から大学生になるまでのリアルな心の旅の記録。パリのアパルトマンで、ぼくは毎日食事を作り、子供の成長を見守る。辻らしからぬ心温まるエッセイだ。2022年6月30日刊 1800円
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『よき時を思う』 宮本輝著 集英社
よき時、それは光あふれる未来のこと。九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。徳子おばあちゃんは、なぜ九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか。孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る。一人の命が今ここに在ることの奇跡が胸に響く。2023年1月30日刊 2000円
【皐月の二十四節気】
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立夏 5月6日 (2023年)
しだいに夏めいてくる頃のこと。気持ちいい五月晴れの季節。写真は、丸の内ブリックスクエアに咲き誇るバラ。
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小満 5月21日(2023年)
命がしだいに満ち満ちていくころのこと。末項は、もう麦秋。写真は軽井沢のカフェ「丹念亭」の庭いっぱいに広がるツツジの花。
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【5月の
RESTAURANT】
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東京駅エキナカの「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」
JR東京駅改札内の「エキナカ」商店街も、「グランスタ東京」の名で、3年前、充実した商業施設に変貌を遂げている。中でもここは鉄道をモチーフにした店で、豪華寝台列車の食堂車を店内に再現。その中で国産牛ロース肉入りの食堂車自慢の「スペシャルハヤシライス」などが人気。駅に居ながら旅に出たような気分が味わる。TEL:03-6256-0583
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【5月のCAFÉ】
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「マルゴ丸の内ブリックスクエア」
東京駅丸の内南口から徒歩5分。三菱一号館美術館の裏手、ブリックスクエアの入口にある。美術館は、2024年秋まで工事のため休館となるが、ここは健在。ソムリエが厳選した600種超の仏ワインとビストロ料理、コーヒー、ケーキなども気軽に愉しめるので、幅広いシーンで利用可。テラス席からのスクエアの眺めはくつろげる。TEL:03-6269-9105
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【5月のCINÉMA】
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「パリタクシー」(仏映画)2023年4月7日公開
タクシー運転手のシャルル(ダニー・ブーン)のもとに、92歳のマダム、マドレーヌ(リーヌ・ルノー)をパリの反対側まで送るという依頼が。終活に向かう彼女は彼に寄り道を依頼。その度、並外れた彼女の過去が明かされていく。このドライブは、2人の人生を大きく動かす旅へと変貌していく。最近イチオシの映画。監督、クリスチャン・カリオン。
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[5月のBOOKS]
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『成熟スイッチ』 林真理子著 講談社現代新書
『野心のすすめ』に続いて人気作家が成熟世代におくる人生論新書。日大理事長就任、「老い」との近づき方など、自身の成熟のプロセスを明かしながら、「人間関係の心得」「世間を渡る作法」ほか四つの成熟のテーマについて綴っていく。「ルンルン」時代は結婚願望、今は著者ならではの成熟テクニックが詰まった一冊! 2022年11月20日刊 840円
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『姑の遺品整理は、迷惑です』 垣谷美雨著 双葉文庫
郊外の団地で一人暮らしをしていた姑が、78歳で突然亡くなった。嫁の望登子は業者に頼むと高くつくからと自力で遺品整理を始める。だが至る所にぎっしり詰め込まれた物のあまりの多さに愕然。実母の最期との比較もして、姑の知らなかった顔が見えてくる。誰もが直面する"人生の後始末"を描く長編小説。見につまされる。2022年4月17日刊 650円
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『高倉健、最後の季節』 小田貴月著 文藝春秋
映画俳優、高倉健は、悪性リンパ腫が発覚した後も、仕事への情熱が尽きなかった。17年間、暮らしを共にしたパートナーが綴る、高倉健、最後の1年の闘病記。前作の『高倉健、その愛』でも、彼のイメージを保とうとして、影で支え続けた著者の献身的な努力は、この作品でも同じ。私は特にファンではないが感動した。2023年3月30日刊 1500円
【卯月の二十四節気】
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清明 4月5日 (2023年)
すべてのものが清らかで生き生きするころのこと。若葉が萌え、花が咲き、鳥が歌い、命が輝く季節の到来。写真は、大田黒公園の白山吹。
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穀雨 4月20日(2023年)
たくさんの穀物を潤す春の雨の降る頃。この季節の終わりには、夏の始まりを告げる八十八夜が訪れる。写真は、日比谷公園の射干(しゃが)の花。
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【4月のCAFÉ】
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日比谷公園内のチーズケーキ専門店
「Namery Roasted(ナメリローステッド)」
公園内にはカフェやレストランが点在しているが、以前のフレンチの「南部亭」が、蕎麦屋を経て、2021年12月1日、和風でおしゃれなチーズケーキ専門店に生まれ変わった。珍しいフレーバーのチーズケーキが豊富。カレーもあり。これからは緑に囲まれたテラス席も快適。さらに焼き芋専門店「日比焼き芋」の店舗も併設。TEL: 03-6205-4866
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【4月のCINÉMA】
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「丘の上の小さな本屋さん」
イタリアの風光明媚な丘の上の古書店の老店主リベロは、ある日、店の外で本を眺めていた移民の少年に声を掛ける。彼が貸し与えた『星の王子さま』はじめ、何冊もの本の感想を語り合ううち、2人は年齢や国籍を超えた友情を築いていく。イタリア映画では珍しく心温まるストーリー。監督クラウディオ・ロッシ・マッシミ。リベロ役はレモ・ジローネ。
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[4月のBOOK]
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『昨日のパスタ』 小川糸 著 幻冬舎文庫
ベルリンのアパートを引き払い、日本で暮らした料理三昧の1年。春はそら豆ご飯を炊いたり、味噌を仕込んだり。梅雨には梅干しや新生姜を漬けて保存食作り。秋は塩とブランデーで栗を煮込み、年越し準備は出汁をたっぷり染み込ませたおでんと日本酒。当たり前すぎて気がつかない大切なことを綴った美味しいエッセイ。2023年2月10日 540円
【弥生の二十四節気】
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啓蟄 3月6日 (2023年)
冬ごもりをしていた虫が地上にはいだす頃。いちだんと春めいてくる。写真は、日比谷公園の菜の花畑。テニスコート脇に早くから咲き始める。
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春分 3月21日(2023年)
昼夜の長さがほぼ同じになる日。これから日はどんどん長くなる。写真は、大谷戸さくら緑地の紫木蓮。鮮やかな紫色の花をつける。
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【3月のCAFÉ】
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表参道のカフェ「家と庭」
スパイラル5Fにあるミナペルホネンのセレクトショップ「Call」。 その中にカフェ「家と庭」も入っている。 店内は18席だが、都心とは思えぬテラス席が広がっている。シルバーリーフグミの樹の下で、メニュー豊富なお茶やスイーツ、サンドイッチ、カレーなどのランチも楽しめる。食後は「Call」の洋服や雑貨のショッピングも。TEL:03-6825-3733
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【3月の
RESTAURANT】
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神楽坂の「AKOMEYA TOKYO in la kagū」
「ラカグ」の跡地に2019年3月30日にオープン。建築家・隈研吾がリノベーションした建物はそのままに、食品・雑貨を展開するライフスタイルショップ「AKOMEYA TOKYO」の旗艦店として生まれ変わった。飲食スペースが充実!さすがにごはんがおいしい。ランチしてきた(写真は鰆のもろみ味噌おろし焼きご膳、1620円)。TEL:03-5946-8243
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【3月のCINÉMA】
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「土を喰らう十二ヵ月」
「喰らうは生きる、食べるは愛する、いっしょのご飯がいちばんうまい」というのは、主人公の作家のツトム(沢田研二)。信州の山荘で暮らす彼を尋ねる編集者で恋人の真知子(松たかこ)。料理研究家・土井義晴が映画に挑み、四季折々を食で綴るしみじみとした映画。かつてのジュリーはもういない。原案・水上勉、監督、脚本・中江裕司。
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[3月のBOOK]
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『最後のひと』 松井久子著 中央公論新社
賛否両論あると思う。前作の『疼くひと』は、70代の女性の性愛がテーマで、私は否だったが、この作品にはうなずけるものがあった。75歳になった元脚本家の燿子が、ついに出会った「ぴったりな人」は、86歳の学者、理一郎。二人とも老いを意識しながらも、人生仕上げの情愛を、結婚という形でしめくくるまで。2022年11月21日刊 1600円
【如月の二十四節気】
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立春 2月4日 (2023年)
初めて待ちかねた春の兆しが現れてくる頃。写真は、井の頭公園の金縷梅(マンサク)。春に先駆けて先ず咲く花だ。
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雨水 2月19日(2023年)
降る雪が雨へと変わり、氷が溶けだす頃。写真は、大田黒公園の長い敷石道の左右に咲く椿。
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【2月のCAFÉ】
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銀座5丁目の「文明堂カフェ銀座」
旧店名は「銀座文明堂 五丁目店」。メルサの一階、銀座通りに面した同じ場所だが、9年前に店名も店内もリニューアル。ただし正面の壁面を飾るステンドグラスは昔のまま。名物のカステラ中心のスイーツや、ランチメニューも充実。写真はランチセットのナポリタン&イチゴスイーツとカステラフルーツサンド。TEL:03-3574-0002
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【2月の
RESTAURANT】
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神楽坂三丁目の「鳥茶屋別亭」
四丁目の本店は閉店したが、別亭は営業中。日本情緒にあふれ、今なお花柳界の文化が残る神楽坂から一歩入った熱海湯階段の途中にあり、11時半の開店時間前から行列。風情ある数寄屋造りの店内で味わうのは、関西料理とうどん会席。ランチ限定の親子丼や鶏せいろうどん(写真・1280円)は人気。TEL:03-3260-6661
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【2月のCINÉMA】
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「あちらにいる鬼」
瀬戸内寂聴(寺島しのぶ)、井上光晴(豊川悦司)、その妻(広末涼子)。実在した人物をモデルに、男女三人の特別な関係を、井上夫妻の長女・井上荒野が綴った小説の映画化。作家の男との愛憎の果て、出家した作家の女と妻の間には、いつしか同士にも似た感情が芽生えていく。トヨエツ演じる作家が真に迫っていた。監督:廣木隆一。2022年11月公開。
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[2月のBOOKS]
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『百花』川村元気著 文藝春秋
著者が実体験を基にした小説で、文藝春秋で刊行後、2021年に文庫化、2022年に自ら監督を務めて映画化した作品。認知症で記憶を失っていく母親を介護する息子は、封印していた自分の思い出と向かい合い、自らも初めて父親になるという感動的な作品。昨年。【CINÉMA】でも紹介したが、原作には及ばなかった。2019年5月15日刊 1500円
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『スイート・ホーム』原田マハ著
ポプラ文庫
美しい高台の街にある小さな洋菓子店「スイート・ホーム」で繰り広げられる、家族の愛の物語。さりげない毎日に潜む幸せを救い上げた、心温まる珠玉の連作短編集。これまでのアート小説とはテイストが異なるが、家族の幸せを一つの願いごととして書いた作品は、ケーキさながら、どこまでも甘く優しい。2022年4月5日刊 700円
【睦月の二十四節気】
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小寒 1月6日 (2023年)
寒の入り。寒中見舞いはこの日から立春までの「寒の内」に。七日の「人日の節句」には無病息災を願って七草粥をいただく。写真は、向島百花園の七草籠。
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大寒 1月20日(2023年)
1年で最も寒さが厳しい頃。とはいえ大寒を過ぎれば立春。雪の間から蕗の薹が顔を出し、春を予感させる。写真は、目白庭園の寒椿。
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【1月のCAFÉ】
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ニコライ・バーグマンの「NOMU hakone」
12月号で南青山のショップを紹介したが、ここは「箱根ガーデンズ」内の広々とした一戸建てのカフェ。インテリアは北欧テイストで、天井が高く、窓からは園内が見渡せる。メニューは飲み物やサンドイッチ、スイーツなど。店内では、冬ならではのオリジナルプリザードフラワーボックスやフラワーリースの買い物も楽しめる。TEL:0460-83-9031
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【1月の
RESTAURANT】
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箱根「強羅花壇」の松花堂「花乃膳」ランチ
「強羅花壇」は昭和初期に建てられた閑院宮様別邸。中世ヨーロッパを想わせる瀟洒な佇まいに、内観は典雅なアールデコ様式の意匠が施されて。ダイニングでの月替わりのメニューは、駿河湾や相模湾の魚介類や全国から厳選した食材を使用した彩り豊かな懐石料理。中でも旬の素材を吟味した松花堂「花乃膳」は、味も料金も一番人気。TEL:0460-82-3333
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[1月のBOOKS]
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『無人島のふたり』山本文緒著 新潮社
2021年4月、著者は突然膵臓がんと診断され、ステージは既に4b。治療法はなく、抗がん剤治療は地獄、緩和ケアの道へ進んだ。そして2021年10月13日に永眠するまでの「逃病日記」。淡々とした筆致ながら、その日々がひしひしと伝わってくる。20年前、3Cのがんを体験した私には当時を蘇えさせる痛い日記だった。2022年10月20日刊
1500円
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『東京の懐かしくて新しい暮らし365日』中川よしこ、マナブ著
自由国民社
東京に暮らす夫婦ユニット「東京散歩ぽ」が、日めくりカレンダーのように、1年365日、東京をそれぞれの視点から紹介する一冊。1ページ写真1点,400字で、東京の様々な伝統や文化、ぜひ訪れてほしいスポットなどが見られる。東京に生まれ育った私も知らなかった場所が満載。今年はこの本で歩いてみようか。2022年6月13日刊 1700円