TOPICS ARCHIVE

2018年

[12月のRESTAURANT]
★クリスマスランチは、
ホテルのレストランで!

ハイアット セントリック 銀座 3階「NAMIKI」

1月22日オープンの、並木通り沿いの銀座では一番新しいホテル。3、4階は広々とした吹き抜け空間にダイニング&バーが。インテリアはシック、大人の雰囲気で、食事を満喫できます。料理はフレンチ。ランチやディナーはもちろんですが、並木通りを見下ろすテラス席で、お茶やスイーツを楽しむことも。壁面のアートワークにも注目。TEL:03-6837-1313



パーク ハイアット 東京の41階「ジランドール」

41階から、新宿の眺望を眼下に、ランチやディナーを楽しめます。正統フレンチをベースに新鮮な旬の食材を生かしたこだわりのメニューは、1994年の開業以来、定評のあるところ。ヨーロッパのカフェでくつろぐ人々を写したモノクロ写真が印象的なインテリアは、ホテルならではの非日常的な空間。クリスマスや記念日にお勧めです。TEL:03-5323-3459

[12月のSWEETS]

「治一郎」のバームクーヘン

クリスマスケーキに飽きたら、今年はこれを。職人治一郎が生み出した傑作で、素材にも焼き加減にも一途な仕事が。しっとり、ずっしりの二十四層は、卵黄とバターを贅沢に使い、濃厚で、上品な甘さが口の中にふわっと広がります。高さ8㎝、4㎝、カットと、種類も色々。各地のルミネなどに出店。「Jiichiro's Cafe 吉祥寺パルコ店」でも。
TEL:0422-27-5687

[12月のBOOKS]

「どこどこ山はどこにある」 おおぎやなぎちか著 フレーベル館

児童文芸新人賞、日本文芸家協会賞受賞の著者の最新刊。著者は私の俳句の先輩。絵は松田奈那子。小学2年生のまどかと、90歳をすぎたひいおばあちゃんとの心温まる物語。二人は大の仲良しで、ときどき空色のバスに乗って「どこどこ山」(天国)へ出かける。とうとうおばあちゃんとのお別れの日が。クリスマスプレゼントにも。2018年9月刊。1300円。


[11月のCAFÉ]
★芸術の秋に行きたい
美術館のカフェ!

三菱一号館美術館の「Café 1894」

東京駅から徒歩5分。赤煉瓦の美術館は、三菱が1894年に建設した「三菱一号館」を復元したもの。来年2月11日までは「フィリップス・コレクション」展。隣接するカフェは、明治期の銀行営業室の空間を忠実に復元したもの。デザートの他、フレンチも。写真は、宝飾芸術「ショーメの世界展」記念の、宝石箱のようなプレートです。TEL:050-5595-9212



ポーラ美術館の「カフェ チューン」

箱根強羅駅から、バスで20分。仙石原にある美術館は、印象派絵画のコレクションとしては日本最大級。12月2日までは、「ルドンひらかれた夢」展。館内にある、まるで森の中にいるような気分になるカフェは、スイーツはもちろん、気軽な軽食も。富士箱根伊豆国立公園に位置し、ブナやヒメシャラなどが見られる遊歩道も。TEL:0460-84-2111

[11月のBOOKS]

「いのち」瀬戸内寂聴著 講談社

大病を乗り越え、命の火を燃やして書き上げた、95歳、寂聴最後の長篇小説。ガンの摘出手術と長い入院生活を終えた私は、寝たきりのままで退院。脳裏に甦るのは、これまでの人生で出会った男たち、そして筆を競った友、河野多恵子、大庭みな子の「死に様」でした。一筋に小説への愛と修羅を生きた女の、鮮烈な「いのち」を描き尽くす、渾身の感動作。2017年12月1日刊 1400円


[10月のCAFÉ]
★読書の秋にちなんで、
書店と文具店のカフェを
ご紹介!

「神保町ブックセンター with Iwanami Books」

今年4月、千代田区の「岩波ブックセンター」跡地にオープン。書店中心に、カフェ、イベントスペースを含む注目の複合施設。開放的な店内には、岩波書店の新書や文庫、全集など約9千点が並ぶ書架があり、ソファでお茶や食事をしながら、読書も楽しめます。本の街、神保町に誕生の、人と書物をつなぐセンターに期待。TEL:03-6268-9064



丸善池袋店の電車CAFÉ「ほんのひととき」

1階のカフェに、オーナーこだわりのホンモノの電車3台が使われているのが特色。28席のカフェスペースは、コーヒーはじめドリンクのほか、丸善伝統の「ハヤシライス」や夜間にはアルコールも。地下1階と2階が「丸善池袋店」。都内最大級の文具専門店で、欲しいものがきっと見つかります。オープンして1年たちました。TEL:03-5962-0870

[10月のBOOKS]
★直木賞作家カップル
それぞれの最新刊を
ご紹介!

「彼女の恐喝」 藤田宜永著 実業之日本社

定年後の男の生き方では定評ある作者の、久々の大人の心理サスペンス。主人公は普通の女子大生。たまたま目撃した殺人者と思われる男を恐喝し、大金を得るというスタートからして、びっくり。その男への淡い慕情もからんで、二人をめぐる人々の感情が交錯し、「衝撃のラスト」まで、息をつかずに一気読みさせられます。 2018年7月20日刊 1600円




「死の島」 小池真理子著 文藝春秋

定年後、小説講座の教壇に立ち、独り暮らす男が、腎臓癌に侵され余命いくばくもないことを知らされる。講師として彼を崇拝する若い女性も現れるが、男が自分らしい「死」の道を選び取るまでの内面が、緻密かつリアルに描き尽くされています。誰しも考える人生の幕引きをどうするかという問いに迫る、作者ならではの感動作。2018年3月10日刊 1700円


[10月のCINÉMA]

「検察側の罪人」

雫井脩介の同名ミステリー小説を映画化。監督は原田眞人。木村拓哉がエリート検事の最上、二宮和也が若手検事の沖野に扮し、都内で発生した犯人不明の殺人事件を担当することになる。沖野は次第に最上の方針に疑問を抱き始め、激しく対立することに。二人とも「スマップ」も「嵐」も忘れる力演。テレビドラマでは味わえない、見応えある映画でした。

[9月のBEKERY CAFÉ]
★食欲の秋に先駆けて、
人気のパン屋さんを
ご紹介!

吉祥寺のラ・パティスリー・ブーランジェリー「リベルテ」

3月末、吉祥寺にオープンした、パリの人気の「リベルテ・ラ・パティスリー・ブーランジェリー」の海外1号店。1階は伝統的な中に新しさもあるカンパーニュやバゲットなどのフレンチスタイルのパンとケーキ。2階は「リベルテ」初のカフェ。店内はパリっぽくおしゃれ。タルトシトロンはじめケーキとドリンクのセットは1000円(写真)。TEL:0422-27-6593



テラス席が人気の、荻窪駅南口「えだおね」

南口から徒歩3分。ここが荻窪?と思われる、おしゃれなパンとカフェの店。店内には、ちょっと凝ったパンが各種あり、テイクアウトでも、カフェスペースでも。ランチプレートは、パン3個と、サラダ2種、キッシュ、ラタトゥィユ、スープ、紅茶で、1000円とお手頃。お天気のいい日は、4席あるテラス席がお勧め。ベビー&ペット可です。TEL:03-6383-5422

[9月のCINÉMA]

フランス映画「グッバイ・ゴダール!」

ジャン=リュック・ゴダールといえば、私の若い頃は、仏映画の神様のように思われていた監督。この作品は、ゴダールの2番目の妻で、彼の監督作「中国女」の主演を務めたアンヌ・ビアゼムスキーの自伝的小説を映画化したもの。監督はミシェル・アザナビシウス、ゴダール役はルイ・ガレル、アンヌ役はステイシー・マーティン。このアンヌが何とも魅力的でした。

[9月のBOOKS]

「物語のなかとそと」 江國香織散文集 朝日新聞出版

初めて受けた健診。「私」は医者に「大きな問題はありません。ただ、あなたの体の中には、スノーボードが一つひっかかっています」で始まる「無題」。一作目から、彼女独特の世界に引き込まれてしまう。この二十年のうちに書かれた掌編小説とエッセイを初収録。作家にとって、読むこと、書くことは、どんな意味を持つのか。そんなことものぞける、お勧めの一冊。2018年3月30日刊 1400円


[8月のCAFÉ]

ミッドタウン日比谷1階のカフェ「ブヴェット」

ニューヨークで人気の“ガストロテック”の日本初上陸。“ガストロテック(Gastrotheque)”は、食べたり飲んだりできる喜び、場所、環境を表すものとか。「カジュアルなワインバーと古き時代のヨーロッパのカフェの融合」をコンセプトに、フランスの伝統的な料理を小さなお皿に凝縮させ、友達や家族とシェアして楽しめる、緑いっぱいのカフェです。TEL:03-6273-3193

[8月のRESTAURANT]

日比谷公園内のおしゃれな一軒家「日比谷パレス」

霞門に近い、おしゃれで気軽なフレンチレストランです。木々の緑に囲まれ、ひっそりと佇む3階建ての一軒家なので、リゾート気分で、旬の美味しい料理がいただけます。カップルや、ファミリーで利用してもいいし、もちろん女子会やパーティーにもお勧め。窓からは公園内の樹々の緑や、花々も楽しめます。TEL:03--5511-4122

[8月のCINÉMA]

宮下奈都原作「羊と鋼の森」

ピアノ調律師の青年の成長を描き、2016年・第13回本屋大賞を受賞した宮下奈都の小説を、山崎賢人の主演で映画化。山崎が主人公・外村に扮し、先輩を三浦友和、鈴木亮平が演じる。監督は橋本光二郎。エンディングテーマのピアノは辻井伸行が演奏。音楽がテーマだけに、映画化には期待したが、音楽、森の映像共に期待以上の作品。必見です。

[8月のBOOKS]

「ファーストラヴ」 島本理生著 文藝春秋

映画化もされたベストセラー「ナラタージュ」はじめ、恋愛小説を多く手掛けてきた作者の、159回直木賞受賞作。この作品は、これまでとガラリと趣が変わり、「家族」がテーマ。しかも、娘による父親殺しがモチーフです。なぜ父親は死ななければならなかったのか? 「家族」という名の迷宮を描き尽くす、渾身の長篇小説です。
2018年05月31日刊 1600円


[7月の食事処]

あきる野の「黒茶屋」の、山里料理で旅気分

武蔵五日市駅から、バスで20分。250年前に建てられた庄屋づくりの店は、黒光りする太い梁、長い廊下などがそのままに。料理は、季節の素材と川魚の炭火焼、黒茶屋の竹林でつくる竹の器に盛りつけられた素朴な山里料理。「ゆき笹」コース(3900円)でも、前菜から椀物、焼き物、揚げ物まで、バラエティに富んだ献立。東京都内ですよ。TEL 042-596-0129

[7月のCAFÉ]

東京ドームホテルの「ガーデンテラス」で、リゾートする

ホテル1階ロビーラウンジのここは、“都会のオアシス”をテーマとした、水と光に囲まれたゆとりある空間。窓越しの噴水を眺めながら、夏気分のティータイムをすごせます。メニューも、ドリンクから、ケーキ、和風デザートや軽食まで、充実。東京の真ん中なのに、水音がして、海沿いのホテルにいるようなリゾート気分を味わえます。TEL 03-5805-2201

[7月のCINÉMA]

仏映画「DALIDA あまい囁き」

主演はイタリア人女優スヴェヴァ・アルヴィテイ。監督はリサ・アズエロス。ダリダは、アラン・ドロンとのデュエット「あまい囁き」で、日本では有名に。愛した男たちとの別れを歌に込め、多くの名曲を残して、54歳で自ら命を絶った情熱的な美人歌手。素晴らしい歌の数々とともに、激しすぎる恋の遍歴と苦しみが伝わります。日比谷の「角川シネマ有楽町」で。

[7月のBOOKS]

「長いお別れ」  中島京子著 文藝春秋

帰り道は忘れても、難読漢字はすらすらわかる。妻の名前を言えなくても、顔を見れば安心しきった顔をする。そんな認知症の父親を巡り、三人の娘、母親(妻)、孫たちは、戸惑い、混乱しながらも、それぞれやさしい気づかいを示します。認知症の父と家族のあたたかくて、切ない10年の日々が描かれている、お勧め本です。 2015年5月30日刊 1550円


[6月のRESTAURANT
& CAFÉ]

★日比谷、六本木の
「ミッドタウンの
中の店をご紹介!

「DRAWING HOUSE OF HIBIYA」

3月末オープンの「東京ミッドタウン日比谷」6階のレストラン。眼下の日比谷公園を眺めながら食事が楽しめます。メニューは淡路島と長野の厳選された素材を、フレンチスタイルでコーディネートしたもの。写真の「パレットサラダランチ」は、チキンや野菜を取り合わせたボリューム満点のランチで、パン付き1400円。TEL03-3519-3700

「東京ミッドタウン六本木」の和カフェ「不室屋」

3階のサントリー美術館併設で、慶応元年創業の金沢の加賀麩の老舗、不室屋がプロデュースした店。加賀麩をふんだんに使ったオリジナルメニューのランチやスイーツが楽しめます。写真は、季節限定ランチの「すだれ麩ちらし寿司」。麩焼きお汁などが付いて、1350円。 展覧会ごとに替わるメニューも人気。加賀麩のお土産も売っています。TEL03-3479-8600

[6月のBOOKS]

「わかって下さい」 藤田宜永著 新潮社

直木賞作家の人生の秋を迎えた同輩への応援歌。6編からなる恋愛小説集。表題の「わかって下さい」は因幡晃の往年のヒット曲からとっているが、全編に流れるテーマ曲ともなっています。いずれも人生の終焉に差し掛かっている主人公たちが、恋をすることで、生きている実感を少しだけ取り戻そうとする切ない物語です。2018年3月20日刊 1700円


[5月のRESTAURANT]
★緑あふれる
おしゃれな店をご紹介!

「ピークラウンジ」のアフタヌーンティー

ホテル「パークハイアット東京」の41階。東京上空に広がる開放感に満ちた空間で、くつろぎの時間を。おすすめは、平日の正午から2時のランチタイム。伝統的な英国式アフタヌーンティーの、3段トレイ(サンドウィッチ、スコーン、スイーツ)と、お変わり自由の紅茶、コーヒー、日本茶などのセットで、2000円。軽めのランチとして。TEL:03-5323-3461

マーガレットハウエル ショップ&カフェ吉祥寺

イギリスで誕生したデザイナーズブランド「マーガレット・ハウエル」は私のお気に入りブランド。公園隣接の吉祥寺の中道通りにあるお店は、ロンドンより届くレシピをもとに、伝統と新しさが融合したカフェメニューが豊富。2階は、ファッションアイテムに加えて、おしゃれな食器やカトラリー、調理器具なども購入できるショップです。TEL:0422-23-3490

[5月のBOOKS]

「おもかげ」 浅田次郎著 毎日新聞出版

主人公の竹脇正一は、商社マンとして定年を迎えたが、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に。死ぬまでの数日、彼の脳裏をよぎる過去の思い出をドラマチックに描いた、浅田ならではの作品。久々に読んだ浅田の新刊だが、過去の「鉄道員(ポッポ屋)」を思い出させた。定年をこうした手法で描いた着想は興味深かった。2017年12月5日刊 1500円


[4月のRESTAURANT]

お茶の水の「GREEN TEA RESTAURANT 1899 OCHANOMIZU」

2014年、創業百十余年のホテル龍名館が、神田お茶の水で、地名の由来でもある「お茶」をテーマにした新しいレストランを創りました。「和」を、食の観点から「 お茶」と「和食」で表現。テラス席もあり、ランチはもちろん、カフェ利用や仕事帰りの食事にも。特に、季節に合わせた食事や、お茶、主茶ケーキ(写真は夜桜)などがおすすめ。TEL:03-3251-1150

[4月のBAKERY]

スコーンのお店「Demerara Bakery」新開店!

この2月、荻窪ルミネB1に、スコーン専門のお店がニューオープン。イギリス、コンウォールのベイク職人ライアン・スメドレーのレシピによるプレーン、アールグレイ、ショコラなど、各種のスコーンが並んでいます。私は、プレーンが好き。230円から。ほかにクロテッドクリーム、ジャム、紅茶なども充実。春のランチにおすすめ。TEL:03-6383-5303

[4月のBOOKS]

「愛のかたち」  岸惠子著 文藝春秋

化粧品会社のパリ駐在員、渚詩子は、奇妙な弁護士、ダニエルと知り合います。この 出逢いをきっかけに、詩子は愛の不思議に身をゆだねて。パリ、美人のキャリアウー マン、イケメンの恋人の羅列だが、前作より、自伝的要素がなく、岸惠子らしいラブ ストーリーに。春気分で楽しめる1冊です。 2017年9月30日刊 1500円


[3月のRESTAURANT]

元ハンガリー大使公邸のレストラン「Q.E.D.CLUB」

東京、恵比寿の小高い丘の上の洋館。閑静な住宅街に1100坪という広大な敷地にあるフレンチレストランは、カップルでも、女子会でも、パーテーィーでも。元ハンガリー大使公邸だけあって、館内にはエミール・ガレや藤田嗣治、千住博などの調度品の数々が並び、まるで美術館のよう。加えて開放感溢れる美しい庭園の散歩も楽しめます。TEL:03-3711-0006

[3月のCAFÉ]

元小笠原伯爵邸のカフェ「OGA BAR」

地下鉄大江戸線若松河田町下車、徒歩1分。スパニッシュ様式の伯爵邸が建てられたのは昭和2年。それがスペインレストランとカフェとしてよみがえりました。レストランは本格的ですが、お茶やスイーツ、お酒もある「OGA BAR」は、気軽に立ち寄れます。樹齢500年というオリーブの樹や噴水があり、季節の花を楽しめるお庭も。TEL:03-3359-5830

[3月のSWEETS]

荻窪の世界のはちみつ専門店「ラベイユ」

荻窪北口教会通りのなかほどにある、南仏プロヴァンスの別荘をイメージしたお店。フランス、イタリア、ギリシャなどの世界のはちみつから、日本各地のものまで、商品の種類は選ぶのに迷うほど豊富。量り売りのはちみつも。朝食や、おしゃれな贈り物にも最適。特製ドリンク、はちみつスイーツを食べられる小さなイートインカウンターも。TEL:03-3398-1778


[3月のBOOKS]

「診療所の窓辺から―いのちを抱きしめる、四万十川のほとりから」
小笠原望著 ナカニシヤ出版

臨床40年の半分を地方の中核病院で、後半の20年を四万十川のほとりの診療所で活躍してきた医師が、臨床の現場で感じた命の記録を、熱い思いで綴ったエッセイ。スタイルアサヒ(朝日新聞購読者向けの購読誌)連載中から注目し、欠かさず読みましたが、昨年、待望の書籍化。こんな医師のもとで命を終えたいと思うことも。2017年4月20日刊 1500円


[2月のCAFÉ]

オープンしたての「ハイアット セントリック 銀座東京」3階のカフェ

この1月22日、東京銀座朝日ビルディングの3階から12階に開業したばかりの都会的なホテル。3,4階は広々とした吹き抜け空間にダイニング&バーを設置。ランチやディナー、はもちろん、並木通りを見下ろすテラス席(写真)で、お茶やスイーツ(写真はホットアップルパイ)も気軽に楽しめます。壁面のアートワークにも注目して。TEL:03-6837-1313

[2月のCINÉMA]

イギリス映画「ベロニカとの記憶」

リテーシュ・バトラ監督最新作。静かな老後を送っていた男に、ある日届いた一通の手紙。突然蘇った40年前の青春の記憶の謎。その衝撃的な結末が明かされる感動のミステリー。主役のシャーロット・ランブリングも、ジム・ブロードベントも年をとったけれど、味わい深い演技を見せてくれます。「シネスイッチ銀座」で、1月20日からロードショー開始。


[2月のBOOKS]

「おらおらでひとりいぐも」 若竹千佐子著 河出書房新社

第158回芥川賞、第54回文藝賞、W受賞。63歳の新人女性作家の感動作。主人公は、「おらの今は、こわいものなし」という一人暮らしの桃子さん、74歳。東北弁とオノマトペが効いていて、歳をとるのも悪くないと思えてきます。「地声で語られた女のホンネが炸裂!」と絶賛した上野千鶴子の評がぴったり。久し振りに笑えました。2017年11月30日刊 1200円


[1月の食事処]
★お正月は
 和風レストランで!

東京ステーションホテルB1の「丸の内一丁目 しち十二候」

料理は、日本の季節、72の候に合わせて日本全国から取り寄せた食材をいかし、伝統的な会席スタイルを現代感覚で表現。伝統とモダンが融合した空間は、御簾で仕切られ、光の透ける雰囲気の中、優雅に食事が味わえます。おすすめは「松花堂弁当」(3800円・写真)。華やかに季節の焼き物を盛り込んだ八寸が特徴のオリジナルです。TEL:03-6269-9401

上野公園内にある「韻松亭」

明治8年創業の懐石料理の店。歴史を感じられる一軒家で、豆菜料理を中心とした本格的な会席が。季節によって表情を変える公園の風景とともに、旬の食材をふんだんに使った料理が楽しめます。昼食、夕食、お弁当、おみやげまでありますが、おすすめは、ランチの、一から三の膳に水菓子付きの花籠本膳(3600円・写真)。TEL:03-3821-8126

[1月のBOOKS]

「わたしたちは銀のフォークと薬を手にして 」島本理生著
 幻冬舎

『ナラタージュ』(2017年10月映画化)、『Red』の著者が描く、新たな恋愛小説。恋人の衝撃の告白から、思いがけないストーリーが展開されます。1983年生まれ。『シルエット』で群像新人文学賞優秀賞、『リトル・バイ・リトル』で野間文芸新人賞、『Red』で島清恋愛文学賞を受賞。今年、注目したい女性作家の一人です。2017年6月10日刊 1500円


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