春号 TOPICS
【NEWS】
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小説「プールサイド」入選
2024年度の第17回文芸思潮の「銀華文学賞」では、194篇の応募があったところ、この作品は入選に選ばれるにとどまった。2025年2月2日、「TKPガーデンシティ御茶ノ水」にて、授賞式、祝賀会が開催。そこでその作品を久しぶりに、「小説」で、全文ご紹介する。
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【ARTS】
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三菱一号館美術館の「ビアズリー展」
設備メンテナンスのために、1年半休館していた三菱一号館美術館が、2024年11月23日に再開館。最初の展覧会「ロートレックとソフィ・カル」展に続いて、2月15日から、「異端の奇才・ビアズリー展」を開催。25歳で世を去った彼の、初期から晩年までの挿絵や素描に加えて、ポスターや装飾など、貴重な約220点が一堂に。5月11日まで。

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【CAFÉ】
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六本木の「IDÉE CAFÉ PARC(イデーカフェパルク)」
東京ミッドタウンの3階にあるライフスタイルショップ「イデー」。我が家の家具はほとんどここのもの。年末にはカレンダーも買いに行く。そこのテラス席でお茶するのが、至福のひととき。コーヒー、紅茶の他に軽食も。「IDÉE」のカフェは日本ではここだけ。緑の鉢植えが置かれ、眼下のキャノピースクエアも見下ろせる穴場。TEL:03-5413-3455

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【SWEETS】
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荻窪「荻外荘(てきがいそう)」の喫茶室
昨年、12月9日オープンした近衛文麿の旧宅「荻外荘」内に設けられた喫茶室。和室の一つを利用している。室内は、白木の家具がおかれ、さわやかな和の雰囲気。メニューは、羊羹、最中、スノーボール、ジンジャーケーキと、抹茶、加賀棒茶など。窓からは、風情あるお庭も眺められる。記念グッズも求められる。TEL:03-6383-5711

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【CINÉMA】
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キムタクの「グランメゾン★パリ」
テレビドラマは見たけれど、大スクリーンで見ると迫力が違う。キムタクもいい年の取り方をしていて、力演。「グランメゾン東京」が日本で三ツ星を獲得してから時がたち、尾花夏樹(木村拓哉)はパリでアジア人初となる、ミシュラン三ツ星を獲得するために奮闘。挫折や国境の壁を乗り越えていく。監督は塚原あゆ子。2024年12月30日公開。

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【BOOKS】
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『またどこかで』 大人の流儀12 伊集院 静 著 講談社
国民的ベストセラー「大人の流儀」シリーズ最終巻。数えきれない出逢いと別れを経験してきた作家が、死の直前まで書き綴ったラストメッセージ。夏目雅子、篠ひろ子と美人女優を妻にし、「山の上ホテル」を定宿にしていた日々。73歳で亡くなるまで、無頼とも言える「昭和の男」の生きざまが、まざまざと見えてくる。2024年11月22日刊 1200円

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『三流シェフ』 三國清三 著 幻冬舎
料理界のカリスマ・三國シェフの人生のすべてが描かれている。北海道での極貧の幼少期、漁師の父と出掛けた海、“料理の神様”に近づきたくて生やした口髭、地獄の厨房とヨーロッパ修行、30歳での開業とバッシング、ミシュランとの決別。時代の寵児と言われながら、70歳で37年続いた店を閉店するまで。面白かった。2022年12月15日刊 1500円

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『墓じまいラプソディ』垣谷 美雨 著 朝日新聞出版
「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。それは親類や子供達を巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。「墓じまい」のことが多角的に書かれていて、考えさせられた。2023年12月20日刊 1600円

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『91歳5か月 いま想うあの人 あのこと』岸惠子 著 幻冬舎
「私だけが知っているあの人の素顔、恋の顛末を、この機会にすべて語ってしまおう」という岸惠子さん。女優として、作家として、母として生きてきた女の感慨を込めたラストメッセージ、全18話。鶴田浩二さん/石原慎太郎さん/瀬戸内寂聴さん/佐田啓二さん/美空ひばりさん/川端康成さん ほかが登場する。2024年5月9日刊 1600円

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『迷惑な終活』 内館 牧子著 講談社
著者「高齢者小説」第5弾!年金暮らしの夫妻が終活を考える物語。妻は終活に熱心だが、夫は自分の人生にケリをつけるようと、高校時代の恋人に会うために新潟へ。だが東京へ帰ると、妻は終活の一環として半別居を実行していた。いわゆる終活が、思いがけない結果となる展開に、さすが内館牧子と思った。面白かった。2024年09月11日刊 1700円
