冬号 TOPICS

【NEWS】

 

今年7月5日、軽井沢にオープンの「黒柳徹子ミュージアム」

館内には、徹子が様々な場面で着用した華やかな着物やドレスをはじめ、彼女が世界各地から集めた版画や油絵、陶磁器、バッグや器、犬筥、小物など、多種多様な品々が並ぶ。ショップも。ミュージアムの設計は、渋谷の再開発など数々の著名な建築を手がけた内藤廣氏。高度な木造建築の技法が駆使され、軽井沢という土地の特性を生かした気持ちいい建物だ。



【ARTS】

 

ゴッホ展 「家族がつないだ画家の夢」

本展は、ファン・ゴッホ家が受け継いできたファミリー・コレクションに焦点。ゴッホ家が受け継いできたファン・ゴッホ美術館の作品を中心に、ゴッホの作品30点以上に加え、日本初公開となるゴッホの貴重な手紙4通なども展示されている。現在のファン・ゴッホ美術館の活動も紹介しながら、本展をとおして、家族の受け継いできた画家の作品と夢を、さらに後世へと。東京都立美術館で、12月21日まで。



 

特別展「古染付と祥瑞―愛しの青」

古染付と祥瑞は、17世紀前半に中国・景徳鎮民窯で焼造され、日本に将来された染付磁器。古染付は鈍い発色の青い模様が描かれた余白の多い自由奔放な器。祥瑞は鮮烈な青色の精緻な文様が器面を覆う華やかな器で、どちらも茶の湯に使用する器として、当時の日本人に好まれた。それぞれの魅力が紹介されている。五島美術館で、12月7日まで。



【RESTAURANT】

荻窪のフレンチレストラン「ヴァリノール」

荻窪駅南口から3分。荻窪で15年、「ミシュランガイド東京」掲載のお勧め本格フレンチレストラン。ヴァリノールとは“至福の地”という意味。旬の食材をふんだんに使い、ランチランチコースは、3500円と5500円の2コース。ディナーコースは、9900円。約60種類のワインがそろっている。TEL:03-6383-5148



【CAFÉ】

神宮外苑いちょう並木を望む「キハチ青山本店」

高校時代は手の届かないお店と思っていたカフェ&レストラン。テーマは「上質な美味しさ」。要らないものを削ぎ落し、本質だけを丁寧に磨いた「本当に美味しいもの」があるとか。10月末に高校時代の同期会を開くことになって、日本青年館で打ち合わせ。その前に、気楽なテラス席で初めてお茶してみた (^^)/ TEL:03-5785-3641



【SWEETS】

金沢の「漆の実」で、抹茶と和菓子と

「香林坊」に近い漆器店「能作」4階の甘味店「漆の実」で、お茶を。和菓子は「錦秋」。眼下には「兼六園」まで見渡せる。夕方だったせいか、紅葉した並木には烏が一斉に集まって。1階の漆器店には欲しいものばかり、でも高価。自分のための小さな箸置きを買ってきた。 TEL:076-263-8121



【BOOKS】


『国宝』 吉田修一 著 朝日文庫

青春篇と花道編。映画と小説、どちらも魅力があったが、小説は朝日新聞連載で、当時は見過ごしていたけれど、改めて読んでみると、物語の厚みという点ではやはり小説に軍配があがる。喜久雄、俊介、ともにひたすら夢を追いかけるのだが、老いを迎えた、それぞれのラストシーンが、悲しいけれど、読みごたえがあった。2021年9月30日刊 各800円



『芭蕉はがまんできないーおくのほそ道随行記』 関口尚史 著 集英社文庫

俳諧の確立のため奥州への旅を望んだ松尾芭蕉。弟子の曾良はその旅に同行することに。師の抱える矛盾に翻弄されながらも、名句が誕生する瞬間に立ち会える感動も味わう。曾良視点で描く、俳諧の巨人との道中記。軽妙な文体で描かれた珍道中を楽しみつつ、紀行文の奥深さ、感動を体感できる歴史小説。俳句をやる人必読。2025年4月25日刊 960円



『『マスカレード・ライフ』 東野圭吾 著 集英社

人気の「マスカレード」シリーズ最新作。警視庁を辞め、コルテシア東京の保安課長となった新田浩介が、 お客様の安全確保を第一に新たな活躍をみせる。ホテル・コルテシア東京で開催されることになった、「日本推理小説新人賞」の選考会。当日、文学賞受賞の候補者として、ある死体遺棄事件の重要参考人が会場に現れる⁉ 2025年7月30日刊 2000円



『ザ・シェフ三圀の究極家庭おかず』 三國清三 著 主婦の友社

日本を代表するフレンチシェフの三國清三が初めて紹介する家庭料理のレシピ本。和食、洋食、中華、定番おかず、ご馳走、おつまみ、ごはん、めんにスイーツまで。レシピはシンプル。食材はスーパーで揃うものばかり。一見平凡?と思わせて、作ればわかるミクニ流。この9月には、四谷にカウンター8席の新店「三國」も再始動。2025年9月5日刊 1800円



『コーヒー屋の魔女』 垣内磯子 著 ぶんしん出版

大学時代の級友が、病床からこの童話を上梓。主人公はやさしいだけではなく、自尊心も意地悪心も持ち合わせた魔女。いかにも作者らしいキャラクターだ。この童話は、『しっぱいしたっていいんだよ』、『ゆめみたいなおもいがけないしあわせに出会うおはなし』に続く作品。合わせて『かぞく』という心あたたまる詩集も出版。2025年7月20日刊 900円



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