TOPICS ARCHIVE

2024年

【如月の二十四節気】

 

立春 2月4日(2024年)

春の始まり。前日の節分に豆をまくのは、春を迎える前に邪気を払うという意味。写真は、井の頭公園の金縷梅(まんさく)。春一番にまず咲くから。

雨水 2月19日(2024年)

雪ではなく雨が降るようになる頃。雪や氷も解け、土も柔らかく潤い、草木が目を出し始める。写真は、大谷戸さくら緑地のオオイヌノフグリ、一面に広がる。

【2月のCAFÉ】

都会的かつ居心地のいい「アーティゾン美術館カフェ」

アーティゾン美術館に併設されたカフェ。大きなガラス窓に囲まれた2層吹き抜けの空間で、街に開かれた印象。店内にはテーブル席、カウンター席、ソファ席がある。カフェでは、気軽に楽しめるランチセットが主だが、ジャンルを超えたオリジナルの料理やスイーツも楽しめる。美術館に入らなくてもカフェだけの利用もOK。TEL:090-5390-9946


【2月の
   RESTAURANT】

つくばの「森のキッチン ととや」

つくば市の郊外にある小さなレストラン。木々に囲まれたログハウスで、旬の地元食材をふんだんに使用したプレートランチやパスタランチが人気。緑の季節はテラス席が気持いい。紅葉の頃には、テラスに落ち葉が降りつもって。冬は店内に暖炉が焚かれる。雪が降り積もる冬の雰囲気も格別だ。TEL:029-828-7375


[2月のCINÉMA]


ヘルシンキが舞台の「枯れ葉」

孤独な男女がかけがえのない愛を見つけようとする姿が描かれている。厳しい生活の中でも生きる喜びと誇りを失わずにいる労働者たちの日常に迫る。BGMにウクライナ戦争のニュースが流れるが、ラブストーリーにはなぜか昭和の匂いがする。監督は5年ぶりのアキ・カウリスマキ。第76回カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞。2023年12月15日公開。



[2月のBOOKS]


『恋ははかない、あるいは、プールの底のステーキ』 川上弘美著 講談社

「60代や70代の楽しさを書いた小説を書きたかった」という川上さんの言葉に飛びついた。小説家のわたし、離婚と手術を経たアン、そして作詞家のカズ。カリフォルニアで子ども時代を過ごした3人は、半世紀ほどの後、東京で再会。それぞれの人生が、あらたに交わり、移ろっていく。じわり心に届く大人の愛の物語。2023年8月22日刊 1700円



『ママナラナイ』 井上荒野著 祥伝社文庫

「ママナラナイわね、お互いに」斉藤尚弥は不動産会社に勤務する36歳。近頃、何もかもうまくいかない、夫婦関係も仕事も絶不調。この表題作をはじめ、老いも若きも男も女も、この世に生を享け、大人になり、やがて老いるまで―心と体は刻々と変化してゆく。その日常を描いた10の物語。どの短編も幕切れがすごい! 2023年10月12日刊 760円

【睦月の二十四節気】

 

小寒 1月6日(2024年)

寒さが極まるやや手前の頃。寒中見舞いはこの日から、2月4日の立春の前日までの「寒の内」に。写真は、日暮里・本行寺の千両。

大寒 1月20日(2024年)

暦のうえでも、1年で最も寒い頃。そろそろ探梅のシーズン。写真は小石川後楽園の早咲きの紅梅「大盃」。同じく白梅「光圀」も咲き始める。

【1月のNEWS】


「小石川後楽園」の灯りと笑いの福招き

今年から、夜間特別開園される。「内庭ライトアップ」は、松と唐門が光で映し出される。「築地塀ライトアップ」は、様々な模様の影絵や、プロジェクションマッピングが白壁を彩る。「蓬莱島ライトアップ」は、夜の大泉水に、蓬莱島が浮かび上がる。期間中、狂言や里神楽などの伝統芸能公演も。1月12日~21日。18:00~21:00。TEL:03-3811-3015


 


北東北の暮らしが生んだ「みちのくいとしい仏たち」展

青森、岩手、秋田の個性派ぞろいの約130点の木像を展示。地方の村々では小さなお堂や祠などを拠り所として、素朴でユニークな仏像・神像が祀られていた。大工や木地師の手による民間仏の彫の拙さは、厳しい風土を生きる人々の心情を映した祈りの形そのもの。観るだけで癒される。古いレンガ壁の東京ステーションギャラリーで、2月12日まで。


 

【1月の
   RESTAURANT】

青山の地中海料理「GENTLE-Dining」(ジェントルーダイニング)

表参道駅から徒歩7分、大人の隠れ家のような緑に囲まれたプライベートダイニング。ガーデンテラスを抜けた先に広がる店内は、モダンな感じで天井も高く開放感が。イタリアンやスパニッシュを織り交ぜた目にも愉しい地中海料理や、専属のパティシエによる特製のケーキやスイーツが味わえる。BIは寿司 バーに。TEL:03-6897-3777


【1月のCAFÉ】

お正月に行きたい「虎屋菓寮 東京ミッドタウン店」

六本木のミッドタウンB1の「とらや」に併設した喫茶。京都を発祥の地として5世紀にわたって、菓子屋を営んできた「とらや」。ここでは、その極上のお菓子や、あんみつ、葛切、季節の甘味ほか、だしかけご飯/だしかけ麺も味わえる。これは、きび入りご飯または、稲庭うどんの上に、色とりどりの野菜をのせ、だしを添えたもの。TEL:03-5413-3541


[1月のBOOKS]


『はーばーらいと』 吉本ばなな 著 晶文社

小学生時代からの同級生、ひばりとつばさ。中学の卒業式の時以来、ひばりは姿を消した。両親と共にあるカルト集団に入会したのだ。19歳の時、宗教二世となったひばりから手紙が来て、つばさは脱会の手助けをする。著者が今関心を抱く、信仰と自由、初恋と友情、訣別と回復を描いた注目の書き下ろし小説。興味深い。2023年6月25日刊 1500円



『ばにらさま』 山本文緒著 文春文庫

2021年10月に死去した著者最後の小説集。僕の初めての恋人は、バニラアイスみたいに白くて冷たい「ばにらさま」、余命短い祖母が語る、ポーランド人の青年をめぐる若き日の恋、「バヨリン心中」など、魅力満載の6編を収録。日常の風景の中で、光と闇を鮮やかに感じさせる凄み、構成など、まだまだ読みたかった。2023年10月11日刊 640円

1
2
3
4
5
6
7
8
9
10