夏帽やル・コルビュジエなる丸四角 悔やむこと数々あれど松は芯 とまらない虫養ひの落花生 やるせなく開いて閉ぢて秋扇 秋の蚊を払ひ灯籠灯しゆく 源義の茶釜や月の野点にて 四方より鴨集まるや水汲み場 木犀の風吹いてくる蘆花の墓 菰巻や庭師三人松一本 身に入むや銀座の夜のジャズライブ