角川庭園開園十周年を記念して刊行された、「すぎなみ詩歌館句集」には、七八一句の投句が集まりました。優秀句は全投句から選定され、一人五句が作品集に掲載されました。 選者は、石寒太氏、鎌田俊氏、神野沙希氏、高柳克弘氏、橋本直氏です。 ■鎌田俊氏本選 破れ芭蕉正門いつも開かれて (評)地域に親しまれている「すぎなみ詩歌館」を想起した。 ■橋本直氏予選 月待つや竹灯籠のぽぽと点き ■選外 そばだてる水琴窟や萩の声 小鳥来る崩れかけたる水垣に 厚き書を読み疲れるや残る虫