たたみ古り武者人形のさらに古り 打水や来るはずのなき人待ちて 母の忌や蓮華升麻の咲きはじめ 新涼や窓開けてみる閉めてみる 生身魂一杯の白湯うまさうに 朝顔の鉢それぞれに生徒の名 末枯を来て熱々のきつね蕎麦 供へたし観音様に足焙 ふろふきや師は手づからにふるまはれ 残る虫「おくのほそ道」読みさして