「メールマガジン『牧 康子の部屋』」8周年!
2021年03月05日 [ No.97 ]
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毎月五日、このメールマガジンを更新して、この三月で丸八年がたつ。今回で、なんと九十七回目だ。自分でも信じられないくらいの年月、一回もお休みなしで続けて来てしまった。きっかけは、『繭の部屋』という短編小説集を自費出版したから。幼いころの夢は作家になることだったが、大人になって到底無理とわかった。だから定年になって書き始めた小説を、八年前、せめてもの思いで一冊の本にまとめた。その時、その本のブックデザインをしてくれたOさんが、宣伝にとホームペ―ジを開設してくれた。一回限りのことだと、彼も私も思っていたが、更新していくうちに面白くなってきた。そしてメールマガジンという今の形にまで、発展したのだ。 読んでほしい友人、知人には、毎月「お知らせ」をメールしているが、このページの更新を待ってアクセスしてくれる人も、いる。感想を送ってくれる人も増えてきた。毎月、必ず長いメールをくれる人、アドバイスや、間違いを指摘してくれる人もいる。励みになるから、とても感謝している。こんなものを文書で送られたら、受け取った方も扱いに困るだろうが、ネットならば読み捨てにできる。読まなくたっていい。だから迷惑にはなっていないだろうと思っている。 定年になったのに、わざわざ自分から締め切りに追われるような生活をすることもあるまいとも思ったが、定年後の一人暮らしはだらだらと締まりがない。話す人も少ない。でも小さいながら、毎月メールマガジンを発行すると決めてから、きりりと締まった。日ごろの聞いてきいてということ、見てみてということを、発信する媒体ができたのだ。 取材すること、書くこと、編集することは、それまで生業としてきたことだから、苦にはならない。次号に何を載せようかと考えるのはたいへんだが、楽しみにもなってきた。 ふだんから何か新しくて、面白いことはないかと、アンテナを張り巡らす。新聞も雑誌も本もよく読むし、カフェや映画館、美術館にも積極的に足を延ばす。いつもカメラを持参するようにもなった。昨年三月頃から、新型コロナウイルスの影響で、かなり行動が制限されてしまったが、電車に乗らなくなった代りに、地元荻窪情報には詳しくなった。これからも、身の丈に合った内容にしていくつもりだ。九年目に突入したが、健康が許す限りこのメールマガジンを発信していきたいと思っている。 そこでそれぞれのページの主旨を、あらためてまとめてみた。 ■PHOTO俳句 トップに展開している五枚の写真と俳句は、当初は苦肉の策だった。下手な俳句は写真で補い、下手な写真は俳句で補ってきた。でもこの頃は俳句と写真のコラボレーションで、俳句だけとも、写真だけとも違う、新しい世界を生み出したいと努力している。テーマは季節感を出すために、花などの自然を中心に。歩きながら俳句を考え、写真を撮るという行動は、頭と体の健康にも役立つということだ。PHOTO俳句の写真右下の「過去のアルバム」をクリックすれば、過去の作品を全部見ることができる。 ■日々 身辺雑記を綴っているが、最近はコロナ禍で身辺が騒がしいし、老いの問題も迫ってきた。実用記事を四十年近く書いてきたから、抽象論でなく、一つでも二つでも役に立つ内容にしたい。読むだけでなく、見て楽しいページにしたいから、PHOTOエッセイをめざしている。過去のものは、目次から。 ■TOPICS 途中から新設したページ。俳句を始めてから気になりだした二十四節気のいわれ、私自身の情報、地元荻窪周辺の情報、お勧めのカフェ、レストラン、映画、本などを紹介している。すべて自分が体験してよかったものを厳選しているので、コロナ禍のなか、どこまで新しい情報が集められるかが課題だ。過去の情報は、下段の「TOPICS ARCHIVE」から。 ■小説、エッセイ、俳句 何らかの形で雑誌、新聞などに掲載されたり、受賞した私の作品を、紹介するページ。ここばかりは私の自由にならず、簡単には埋まらない。特に小説は、募集が次々中止になって寂しい。下手な鉄砲を撃ち続け、落選の山の中から、たまたま受賞したものを拾うしかないようだ。過去の作品は目次から。