パソコンを買い替えました!
2019年12月05日
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三年半愛用したパソコンが、この十月、突然故障した。動きが遅くなり、頻繁に誤作動を起こす。メーカーに問い合わせたり、何度も「電話&リモート」でサポートしてもらったが、一向に改善しない。 パソコンは定年後、自宅で使うようになってからもう三台目。朝起きぬけにメールやフェイスブックをチェックし、昼間は頻繁に各種の連絡、調べ物の検索、原稿書き、写真の取り込みにフル活用し、寝る前に再度チェックする。もうパソコンなしでは暮らせないほどの依存症になっていたから、困り果てて買い換えることにした。 パソコンの中には、私のすべてが入っている。住所録から、書き溜めた小説、エッセイ、月々の句会の記録、私の日記をかねた歳時記、季節の花や料理、カフェの写真、確定申告の控えまで、それまで紙にばらばらに保存していたものをすべてパソコンにまとめ、ペーパーレスを実践していた。 「ものかき」暮らしも、作句も、ホームページも、フェイスブックも、すべてこのパソコンを介して、成り立っていた。 買い替え時は、念のため、文章はUSBメモリーに、写真は外付けハードディスクに、バックアップをとったうえで、ショップにデータ移行をしてもらった。 でも移行が失敗したら、場合によってはこれまでの私の足跡が一切消えてしまったかもしれない。ぞっとした。文明の利器は、反面、怖いことを今さらながら思い知らされた。 ただパソコン一辺倒になってから、漢字を忘れた。辞書も引かなくなった。その点はスマートフォンも同じ。それからは、あらためて紙を見直した。便箋や原稿用紙を使う機会も増えた。パソコンに入れたデータも、大事なものはプリントアウトするようにもした。 新しいパソコンは動きが速くなったのはいいけれど、前と同じウインドウズ10に買い換えたのに、操作にとまどって失敗ばかり。デスクトップが変わってしまったり、写真のSDカードの挿入口がないことに気づいたときは、もうパニック。パソコン持参でショップに駆け込んで、教えてもらったり、いまだに何度も「電話&リモート」に頼っている毎日だ。 今回困ったのは、少し小型の最新式にしたせいか、既定の文字がすべて小さいこと。デスクトップのアプリから、メールの送受信のフォントの書体、サイズ、写真のサイズまで、全部見やすいように拡大する方法を習い、自分でも工夫した。ワードもエクセルも同じ。それでも疑問が沸いてきて、前と同じように使いこなすには、まだまだ時間がかかりそうだ。 これからは、定期的にメンテナンスを受け、気配りしていこうと思うが、それでもパソコンの寿命は三年とか。今から次回も操作をマスターできるか、心配になる。 思えば今年は、身の回りのものが次々老朽化して、買い替えや修理を迫られた。キッチンのレンジフードの交換工事には手間取ったし、トイレのウオシュレットも突然水が飛び出したりするので、修理してもらった。 ブルーレイレコーダーは再生できなくなって、買い換えた。新型は同時録画ができるようになり、録画を再生しながら、別の録画もできるようになったので、便利になった。 あとは、プリンターの配紙トレイが壊れたり、ふろ場の換気扇タイマーが効かなくなったりと、故障は数え上げればきりないが、大勢に影響ないので、そのままにしている。 それでも、ものは壊れれば買い換えや修理が効くが、問題は私自身の老朽化。現在は、視力の衰えを痛感しているがどこまで改善できるか。年の終わりに、自分のエンディングまで、上手に年を取る法を考えたいと思っているところだ。