ひとりごはんの朝、昼、晩と、おやつ
2018年08月05日
◎
ひとり暮らしを始めて、朝食だけはずっと自分で作っていたが、昼食は社食、夕食は外食という暮らしを永らく続けてきたから、定年を迎え、たいへんなことになったと思った。私は、料理は得意ではなかったし、少食だ。 しかし三食ひとりごはん作りも十年をすぎたら、マイペースが出来てきて、さして負担にならなくなった。ほとんどレシピを見ないで、食べたいものができる。料理づくりは、気分転換にもなると思って楽しんでいる。 当初はすべて手作りと力を入れすぎたが、最近は手作りと、テイクアウトを臨機応変に組み合わせるようにしている。テイクアウト料理も充実してきたから、一から作るより、簡単だし、変化がつく。ただしその場合、味を調節したり、野菜を増やしたり、「自分をプラス」するのがコツだろう。おかげで、健康的でバラエティに富んだ食事ができるようになってきた。 また食器も食事の重要なポイントと、買い集めた食器のコーディネートも工夫している。そうすると、下手な料理でも美味しそうに見えるから、一石二鳥である。 俳句仲間に、やはり三食手作りしている、Aさんという男性がいる。年齢も同じで、俳句を始めた時期も同じころだ。 彼の食事作りは超本格的で、家を東京から館山に移し、野菜、米など、食材から自給自足しているのだから、すごい。一度お訪ねしたことがあるが、地元の新鮮な魚を下ろし、手作り野菜を炊いて、プロ級のおもてなしをしてくださった。 彼はフェイスブックに、毎日自分の食事をアップされている。毎回、自分の食事の写真を撮るとなると、手抜きはできない。いつも拝見しているが、健康的なメニューで、品数も多いし、変化にも富んでいる。私もたまにはFBに、アップすることがあるが、上手にできた時だけ。毎回なんてとんでもない。彼は「自分の健康のため」とおっしゃっているが、とても真似できるレベルではない。ひとりごはんの、達人だ。 Aさんは、俳句もすごい。この度、第二句集を出されたが、次の予定もあるという。食事も、俳句も、足元にも及ばない。 ただ、これからは誰でもいつか、ひとりごはんを作らなければならなくなるだろう。そんな時のために、少しは料理作りに関心を持っていたほうがいいかもしれない。 ■朝食は、宇宙食? 主食は、パン。今、地元でも、外出先でも、美味しいパン屋さんが目に着く。ここと決めず、浮気しながら、ライ麦やイチジク入りなど、色々なパンを楽しんでいる。副食は、モッツァレラチーズ、オーガニックのプルーン、ヨーグルト、手作りジャム、季節のフルーツ、ダージリンのミルクティーと、こちらは定番。それも宇宙食のように、火を使わず、手をかけず、ほんの少しずつ。胃が軽いと、一日の始めの動きも軽くなるから。 ■昼食は、パスタ、焼きそばなどの麺類 外出が多いから、出先のカフェ飯、和風定食、または会食なども少なくないが、自宅にいれば、さっさと時間をかけずに。パスタは、忙しいと市販のパスタソースを使うこともあるが、時間があれば、具も季節の野菜や、ゴマ、梅干しなどを取り入れて、マイパスタを作る。 焼きそばは、麺を半分にしている。その代わり、具の野菜をたっぷり入れて、一人前にしている。それができるのが、手作りの良さだ。味は、さっぱりした塩味。 ■夕食は、白いごはんと、味噌汁と、おかず やっと白いご飯登場。こだわる人は玄米にしたり、五分づきなどにしているようだが、私は友人に勧められて、米に混ぜて炊くだけという「サプリ米」を入れている。ごはんの美味しさも、見た目も同じで、カルシウムやビタミンDがとれるときいて、続けているところだ。食べる時は、ジャコなどをかける。もちろん一度に炊いて、一食分づつ冷凍している。 味噌汁は、まず味噌にこだわっている。地元の店で、産地別の味噌を選んで、少量ずつ買うようにしているから、新鮮で、口にも合う。もちろん具だくさんにしている。 主菜は、肉、魚、貝などを使うが、調味料はすべて減塩、ノンコレステロールのもの。揚げ物はしないが、食べたくなると買ってきて、グリルであたためる。黄色い脂がとろとろトレイに落ちて、カラリとするから、体にもいいような気がする。加えて、サラダか温野菜、フルーツは欠かさない。 ■おやつは、洋風から和風へ 以前は洋菓子一辺倒だったが、最近は和菓子にも目が向くようになった。特に生菓子は、名前からして季節感があって、見た目もおしゃれだ。今後はもっと注目したいと思っている。