ホームページ丸五年を振り返って
2018年03月05日
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五年前、私は「繭の部屋」という短編小説集を、初めて自費出版した。装丁をお願いしたOさんのすすめで、その宣伝のためにと、無謀にもホームページを開いた。文章、写真、イラストは私自身、ウエッブデザインはOさんが引き受けてくれた。最初はどうしていいかわからず、よちよち歩き。そしていつのまにか、五年がたってしまった。 その間、これを見てくださった友人、知人の貴重なご意見、感想を支えに、自分でも工夫を重ねて、現在のホームページの形が整った。文章も大事だが、それをまとめるまでの「足」が何より重要だということもわかってきた。 今では月一回、これを更新することが、私の毎月の課題、生きがいになっている。言ってみれば、独りで創るミニミニ月刊ウエッブマガジン。けっこう、能力、体力がいる作業だが、健康が許す限り、継続していきたい。あらためて、各パートの主旨をまとめ、読者の方々の声も一部紹介させていただいた。これからもご愛読いただければ幸いだ。 ■PHOTO俳句 トップに展開している五枚の写真と俳句は、当初は苦肉の策だった。下手な写真は俳句で補い、下手な俳句は写真で補ってきた。でも最近は、写真と俳句のコラボレーションで、写真だけとも、俳句だけとも違う、新しい世界が生まれてきたような気がする。テーマは季節感を出すために、花や植物、動物が中心。名前は、Nさんはじめ、プロに近い方々のご協力の賜物。写真と俳句は、いっそう自分を磨くしかないだろう。 ■日々 身辺雑記を綴ればいいと考えていたが、それでは自己満足。四〇年近く実用記事を書き続けてきたから、自分達世代の共通の課題に取り組んだ実用エッセイにしていきたいと思っている。でも堅苦しい論でなく、読んで一つでも、二つでも、役に立つものがあればいいと思う。読むだけでなく、見て楽しいページにしたいから、PHOTOエッセイをめざしている。 ■小説、エッセイ、俳句 何らかの形で雑誌、新聞などに掲載された作品を、ご紹介するページ。受賞した作品に限ると決めたから、ここばかりは私の自由にならず、簡単には埋まらない。下手な鉄砲を撃ち続け、落選の山の中から、たまたま受賞したものを拾うしかない。昨年は、「NHK銀の雫文芸賞」を受賞した小説を、三回にわたって連載できたのは、幸いだった。ここの充実こそが、このホームページの目玉なのだが。 ■TOPICS 一昨年から新設したページ。私自身の情報、地元荻窪周辺の情報、お勧めのカフェ、レストラン、映画、本などを紹介している。すべて自分が行って、食べて、飲んで、観て、読んでよかったものを厳選しているので、どこまで新しい情報が集められるか。日々、アンテナを張り続けている。 ■皆様のメールから 五周年記念に何かしようかと考えたが、やっぱり読者の皆様に支えられての五年間だったと思う。読んでくださるだけで十分なのだが、時々でも感想をいただけるとやっぱりうれしい。今回はその一部を、勝手にご紹介させていただいた。お許しを。 六十代女性から「毎月の俳句、いいですねえ。カメラを向ける視点も! 節約術は人により違うが思いは同じ。私の場合、自分で髪を切る術を習い、自分でカットしている。代わりに二ヶ月に一度芝居に行き、美術館にも行く。今月もほっとするお部屋で、美味しいお茶のご馳走になった気分だ」 (この方は、ネット上だけのおつきあいだが、毎号感想を寄せてくださる)。 六十代男性から「節約術、興味深かった。大げさに言うと人生哲学だ。生き方の姿勢が現れる。私の場合は『捨てる』人生。先が(ぼんやりと?)見えてきたからかな」 七十代男性から「節約術、参考になった。しかし、交際費はなかなか減らす事が出来ない。へそくりをやりくりしているのだが、家内にはいつも怒られっぱなしだ」 七十代女性から「何時もながら 花や実の写真と俳句のコラボは楽しい。新しいスポットとか、様々な公園などへまめに足を運んでの取材、月刊誌のようだ」 八十代男性から「節約=ケチ、得てしてそんな誤解を生じがちだが、読後の感想は、『節約術』というよりは『生活術』。生活内容の充実感にこちらも刺激された」