ホームページを始めて、丸四年・・・
2017年04月05日
◎
このホームページを開いたのは、二〇一三年三月。自費出版の短編小説「繭の部屋」の宣伝がきっかけだったから、もう丸四年になる。自分の本を出すなんて多分一生に一度のことだから、できるだけ多くの人に読んでいただきたいと、デザイナーのHPの提案にのった。雲をつかむようなスタートだった。合わせて別の友人の勧めで、これも本の宣伝にと、フェイスブックも始めたのだから、なんと無謀な試みだったか。 ホームページのほうは、そのデザイナーのОさんが、すでにウエッブデザインを仕事としていたので、一つ一つ手を取るように指導していただいた。巻頭は、複数の画像がふわっと切り替わるスライドショー形式にし、内容は、日々、小説、エッセイ、俳句などの項目を立てて、それぞれ今までの作品から順に掲載するということで、何とか始めてみた。記念写真しか撮ったことのない私が、インテリアや花の写真を撮り、ヘタウマのイラストも描くという、ハチャメチャなすべりだし。でも要領が分かってくると、俄然、面白くなってきた。 「巻頭」は、インテリア写真からすぐ、花の写真に切りかえた。素人写真だけではつまらないと、下手な俳句を添え、最初は花の名前を、それから撮影場所を載せるという今のPHOTO俳句の形に落ち着いたのは、一年経った頃だったろうか。俳句をやっている人は眉を顰めたかもしれないが、俳句を詠まない人には、思いがけず喜んで受け入れてもらえた。これが、昨年は角川庭園のスタッフの方の目に留まり、写真俳句展をやってみないかという話にまでつながった。 「日々」には、身近なことがらを書き綴っているが、抒情的エッセイではなく、役に立つ実用エッセイを目指している。仕事で実用誌をやってきたということもあるが、同世代の知人達に、一つでも得るものがあればと思ってのことだ。 小説、エッセイ、俳句は、過去の作品紹介が底をつくと、たまにいただける受賞作品の発表の場にした。小説の最高賞は一作品だけ、エッセイは入選がいくつか、俳句はばらばらと。それでもこんな場を作っておくと、親しい方々に読んでいただけるので、創作の励みになっている。 ホームページだって、ワンパターンでは興味を失う。昨年末から新設したのが、「TOPICS」。これは、最近身近に起きたNEWSに加えて、私が気に入ったレストランやカフェ、本、映画などを紹介していこうというもの。今月はお花見にもいいイートスポットを集めてみた。 このホームページは、言ってみれば、私一人で作る小さな雑誌(ウエッブデザインはOさんに引き続き協力していただいている)。小さいと言っても、これを成立させるためには、どんどん作品を書き、色々なものに興味を持って、あちこちに出かけなくては埋らない。定年後としては、少々荷が重いが、生きがいになっていることは確かだ。できうる限り続けたい。知人には更新のお知らせをしているが、眼を通していただけるだけでもう満足。特に感想は求めない。気が向いたとき一言でもいただけると、幸甚だと思っている。 合わせて始めたフェイスブックは、最初は手も足も出なかったが、Nさんはじめ「友達」の方々のアドバイスで、なんとか一人歩きできるようになった。こちらは、いわゆる気楽な写真日記。「友達」のFBから学ぶことも大だ。知人はもちろん、知らない人ともつながれて、これはこれで楽しい。今の私には、HPもFBも、生きていくうえで、欠かせない「媒体」だ。