新たな年は、三人の気難しいパートナーたちと
2017年01月05日
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去年、パソコン(ウインドウズ10)と、スマートフォン(アイフォーンSE)と、「近々」、「中近」眼鏡という、三つのちょっと大きな買い物をした。いずれも前のものに問題が起きたり、古くなった結果のやむをえない買い物だった。私の毎日の暮らしは、原稿や、HPやFBを書いたり、俳句雑誌の編集作業など、これら3つのものを中心として回っているので、早めに買い替え、自由に使いこなせるようにならねばと思ったからだ。 だが、どれもなかなか気難しい。そろそろ慣れてきたと思っていたパソコンさえ、十一月の末、突然、アウトルックとワードとエクセルが、全く使えなくなった。前からワードで書きためていた原稿も何もかも、保存状態が変わってしまった。もうパニック状態! すぐ日ごろお世話になっている「らくらくオンラインサポート」(月額900円)にSOSの電話をした。 結果、私が「オフィス2013」を「2016」にアップグレードするというメッセージをうっかり押したために、全部「2016」に変わったということがわかった。それをリモートコントロールで使えるようにしてもらい、一件落着。パソコンは、書いたはずのワード文書が消えてしまったり、送受信エラーがでたりと、ときどき思ってもいないことが起きるから、このサポートシステムとは当分縁が切れそうもない。 スマートフォンは、永らくガラケーを愛用してきたが、一番よく連絡する妹さえ、アイフォーンにした。私はそれにフェイスブックもしているから、遅ればせながらもスマホにすれば便利だろうと思ったのが、大間違い。買い替えた夜は、電源を切れなくて、この先どうなることかと、スマホも「あんしん遠隔サポート」(月額220円)に加入。 相談内容は、ガラケーなら難なくできたことばかり。電源を切るには? マナーモードにするには? といった低レベルの質問から、電話なら連絡先の新規登録法、メールなら返信したり、転送する方法、インターネットの使い方、フェイスブックの投稿方法など、一つ一つ教えてもらった。専用のマニュアルがないので、ショップのすすめでこの機種の「ゼロからはじめるスマートガイド」なる本も買った。 最近、いちおうの使い方はわかってきたが、自由自在とはいえない。そろそろこのサポートシステムは、終わりにしてもいいだろうか? 加えて、久しく不自由なく使っていた遠近両用眼鏡が、しばらく前からパソコンや歳時記の字が見にくくなってきた。老眼がすすんだのだろう。近視だから、近くは裸眼のほうが見やすいが、当然ながら遠くは見えない。仕方なく「近々」という近くがよく見える眼鏡にしたら、狭い家なのにテレビや時計もよく見えない。仕方なくもう一つ「中近」という眼鏡を買い足した。これなら、手元を見るのにも、家の中でも困らない。でも外出すると、遠くの人が見分けられない、駅の表示が見にくいと不自由。いまは目的に合わせて、この三つ、ないしは二つを、かけ替えている。高校時代から近眼鏡をかけていたから、眼鏡に抵抗はないが、かけ替えの手間は増えてしまった。 時代はどんどんOA化が進む。私は年をとるにつれ、したいことが増えてきた。幸い最近は、各種のサポートシステムが充実している。ビジネスだから、友人、知人に、その都度訊いたりするより、気を遣わずに済む。どこまでついていけるかわからないが、できる限り前向きに、新しいものにチャレンジする精神だけは持ち続けたいと思っている。