身近なキッチン雑貨を買い替えたら
●4Pの写真と合わせてごらんください 2016年04月01日
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食事の準備にキッチンに立つ。まずまな板と包丁を用意する。買ったばかりのヒノキのまな板からは、まだプーんといい匂いがする。よく研いだ包丁は、キュウリもレモンもオレンジも、サクサク気持ちよく切れる。手元には真っ白なぞうきん。スポンジも新しいし、三角ゴミ捨てもぴかぴか。調理も片付けも私の息抜きタイムだが、最近はより楽しくなった。 しばらく前までは、こうではなかった。まな板は傷だらけ、包丁は力を入れないと切れない、ぞうきんは使い古したハンドタオルと、ほとんど全部が十年選手で、それが普通だと疑問も持たなかった。でも姪の新婚家庭を訪ねたとき、当たり前だが、キッチンは新しいものばかりで整っていた。みんなぴかぴかで、使いやすくて、気持ちよかった。目からウロコ。 それから、近所のスーパーの生活用品売り場から、ドラッグストア、コンビニなどを回ってみた。そうしたら、意外と手ごろな値段の「いいもの」が、並んでいる。欲しいものを全部買い替えても、たいしたことはない。ここでご紹介するものの総合計は1万1791円。でも一度に買ったのではなく、徐々に買い替えていったから、ほとんど家計には響かなかった。 まず、初めに選んだのは、包丁研ぎ。それまで包丁は、金物屋に研ぎに出していたけれど、その店でロールシャープナー(1950円)なるものを買った。これを使うと、包丁がまたたくまに気持ちよく切れるようになる。今では一週間に一度は使っているが、包丁の切れ味は変わらない。研ぎに出していたなんて、なんともったいないこと。最近まな板も、薄くて軽いけれど、本物のひのき(1980円)に変えた。香りもいい。料理上手になれそうな気がしてくる。野菜の水切りも、回りにくいものをずっと使っていたけれど、姪と同じサラダスピナー(1300円)に買い替えたらどんどん水が切れる。 同様に、調理小物も少しずつ一新。ステンレスのキッチントング(2000円)は一番高価だったが、パスタにもサラダにも大根おろしの水切りにも使える。キッチンばさみ(800円)は切れ味抜群。クッキングスケール(980円)は、薄型なのに1gから1kgまで測れる。計量カップ(190円)はどこからでも注げる。 全く無視していたシンクの排水溝周りも、黒いゴム(475円)、ステンレスのストレーナー(980円)、これもステンレスの三角コーナー(780円)に買い替えたら、シンクがグンと清潔になったような気がした。 決まりは、ハードスポンジが5個で92円、タオルぞうきんが5枚で264円のものを見つけたこと。スポンジは一個20円、ぞうきんは一枚50円くらいにつく。スポンジは一週間使い、最後は油ものをぬぐって捨てる。ぞうきんも5枚を洗いながら交代で使って、一カ月で買い替えても、いつもきれいなものが使えるのだ。 もっと前、鍋やフライパンは、T・falのものに統一したし、食器はすでに客用のものを普段使いしている。でも今まで気が回らなかった身近なキッチン雑貨を一新したら、それこそビックリポン! 暮らしが変わった。 買い物は楽しい。でも年金は下がる一方、消費税は上がる一方。ぜいたくはしたくてもできない。だが毎日そばで使うものをちょっと買い替えるくらいの楽しみは、まだ残されているのではないだろうか。